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スキルスがんを内視鏡画像で見た写真、胃壁全体の硬化と膨隆、潰瘍部分からの出血を見ることができる。
スキルス胃がんの内視鏡画像(Wikipediaより)
特徴的な胃壁の硬化と膨隆を見る。
通常の胃癌のような火口型の潰瘍は認めない。

胃がんでまたひとり、おしい人材を失いました。小田実という作家を知ってますか?

胃がんでまたひとり、おしい人材を失いましたね・・・。

小田実さんってご存知ですか?
「なんでも見てやろう」
っていう本、私は高校生の時に読んで衝撃を受けました。
自分で見ることの、自分で動くことの大切さ、
すごいインパクトありましたよ。

それからだもの、日本一周自分でしたいなあと
バイクの免許を取りに行こうとして親とけんかになったの(笑)。

結局、大学に入ってすぐにとって
うろうろうろうろしてました。

小田実さんは1958(昭和33)年、フルブライト留学生で米国へ。
その後、欧州や中近東、アジアを旅行し「何でも見てやろう」を発表したのです。

60年代には「ベトナムに平和を! 市民連合」(ベ平連)を結成。
そうです、あのベ平連の結成者なんですね。
その点では思想的に嫌いな人も多いかもしれないけど、
個人的には私もバリバリ保守なんですけど、

でも、小田実の「何でも見てやろう」は青春の良著です。
息子さんがいたらぜひ薦めて上げてください。
自分で読むのも楽しいかもしれないですよ。

読んでなかったらぜひ手にとってみてください。

ああ、俺はこの本にもっと早く出会ってたらなあ、
そう思うかもしれない。

でも、いいじゃないですか、今、出会えたんだから。
これからの人生で何でも見てやればいいのです。




小田実さんの業績しのぶ 東京で告別式
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070804-00000125-san-soci

8月4日16時25分配信 産経新聞

 7月30日に胃がんのため75歳で死去した作家、小田実さんの告別式が4日午後、東京都港区の青山葬儀所で営まれた。葬儀委員長は、小田さんとともに「ベトナムに平和を! 市民連合」(ベ平連)を結成した哲学者の鶴見俊輔さん。生涯を平和の実現にささげた小田さんを悼む反戦平和運動の関係者や、親しかった編集者らが参列した。

 小田さんは昭和36年、世界を旅して著した「何でも見てやろう」で一躍注目を集め、その後は執筆活動とともに、ベトナム反戦をはじめとする平和、護憲の市民運動で最前線に立った。

 今年4月、知人らにあてた手紙で末期がんであることを公表。病室のベッドの上でも取材に応じ、最期まで平和への発言を続けていた。



近年は護憲を掲げる「九条の会」の呼び掛け人の1人に。
晩年まで「行動する作家」として平和運動に取り組んでいました。
深夜テレビの討論番組の左派論客としても有名だったし、
朝まで生テレビでうるさいじじとして
見覚えある人も多いのではないでしょうか?。


小田実さん、胃がんの末期になってからはそれを公開していました。

市民運動家の小田実さん、がんで闘病を告白
05/08 13:31

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/books/50828/
 作家で市民運動家の小田実さん(74)が8日までに、知人らにあてた手紙でがんで闘病していることを明らかにした。

 「ベトナムに平和を!市民連合」関連のホームページに公開された手紙によると、小田さんは3月にオランダ・ハーグへ出掛ける前に体調を崩し、その後トルコへも旅行したが、帰国後に病院で「末期−またはそれに近いガン」と宣告されたという。

 関係者によると、現在は東京都内で入院中。

 小田さんは手紙の中で「デモ行進に出ることも、集会でしゃべることももうありませんが、書くことはできますので、できるかぎり、書き続けて行きたいと考えています」と述べている。


小田実という男の生きざま、メディアの中で見せていただきました。
最後まで自分を貫いて、ある意味幸せな人生でしたね。

さようなら、小田さん。

私は私の人生を、あなたみたいにとはいかないけれど、
私自身として、反省はしても後悔はしないように
これからいっしょうけんめい、生きますよ。
posted by すきるすがん at 18:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

スキルス胃がんと診断されたらセカンドオピニオンを聞きにいこう

スキルス胃がんと言われた。セカンドオピニオンを聞くには?

スキルス胃がんは多くの人が耳にしたことがある病名です。
スキルス癌が胃癌の中でもかなり怖い病気だと言うことも知られています。

グラビアアイドルでむちむちの巨乳とはじける笑顔の素敵な堀江しのぶさんが突然なくなったのもスキルス胃がんでしたね。
人気アナウンサーだった逸見政孝さんが亡くなったのもスキルス胃がんでした。
美人女優から個性は女優に転進した塩沢ときさんも最後はスキルス胃がんでした。

このことから、スキルスと言う言葉に対して必要以上に心配してしまう、
スキルス恐怖症という状態も存在するぐらいです。
ちなみに、どんなものに対しても「恐怖症」は発生しえます。
高所恐怖症、先端恐怖症、赤面恐怖症、ゴキブリ恐怖症、などなど。

スキルス癌が怖いものだと知ってからそれに恐怖するのは
ある意味、人間としては自然で素直な行為です。
恐怖のあまり具合が悪くなっては元も子もありませんけどね。

あなたは大丈夫ですか?



さて、では少し進んで、スキルス癌が
要らぬ心配ではなさそうになった場合の考え方です。

スキルスに限らず、胃がんの疑いがあると診断されたときに
あなたならどうしますか?

すなおにその主治医の診断と治療方法の選択に従いますか?
もしもそうであるならばあなたはこの記事を読んでませんよね(笑)。

それはなぜでしょうか?

社会保険庁の年金記録漏れの問題、悲惨でしたね。
あれは古い記録簿をパソコンに打ち込むときに
チェックシステムもいい加減で、記入漏れが重なったからです。

人の仕事と言うのはそれだけミスが起こります。

医者ももちろん人間です。
診断ミスはいくらでも起こしますよ。
また、診断しきれないケースも多々あります。

たいていの場合ははっきり診断しきれないとして
検査しても検査しても答えに行き当たらない。
煮え切らない返事に患者さんが怒り出しますが、

これは、複数の医師による診断で精度が高まります。
セカンドオピニオンで別の医師の診断を得ることです。



もしもあなたが胃がん、あるいは胃がんの疑いがあると言われたら、
遠慮せずに医師にこう告げてください。

「先生の診断はもちろん尊重しますが、
 私の命にかかわることですので、
他の先生にも診断を受けたいと思います。」

そうして他の病院など、自分で探して受診してください。

その先生に紹介してもらった病院だと、
またあなたに疑心暗鬼が持ち上がるかもしれません。
(もちろん、がんセンターのような大きなところなら、
 同じ病院内の別の医師に
 先入観なしで診断してもらうことは可能ですから、
 そのときはそのときでさくさく受けましょう。)


スキルス癌や胃がんはあなたの人生に深くかかわります。
胃がんの診断を受けたら、どのような状態であれ、
なんらかの治療を受けますから、
手術はあなたの体を切りますし、仕事も休む必要があります。

自分でセカンドオピニオンの医師を探して、
ときにはサードオピニオンでもよいです、
自分が納得いくまで説明を受けてください。

治療に望むための心構えを、複数の医師の診断を受けて
そして納得がいったら治療を受けてください。



ただし、セカンドオピニオンを聞くに当たって
大事なことがひとつあります。

セカンドオピニオンを聞くために有名な医師に見てもらおうと
数週間も待つようなこと、これはできるだけ避けてください。

早期がんにはその猶予はありますが、
スキルス癌や進行胃がんであると診断された場合、
かなり速いスピードでその病気は進行します。

数日以内に診てもらえる近医をさがしましょう。

posted by すきるすがん at 13:11 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

スキルスがんの病理組織と同じ型の印環細胞がんでも進行しないケースがある。

スキルスがんの多くは、
印環細胞がんが性質をさらに悪く変化させて転移能力を獲得したもの

という風に考えられている。
とはいうものの、印環細胞がん自体が非常に悪性と考えられているのは
これもまた紛れもない事実である。

ただし、すべての印環細胞がんが悪性度合いが高いかというと
そうでないケースもあるようだ。


日本消化器外科学会雑誌
The Japanese journal of gastroenterological surgery
Vol.36, No.3(20030301) pp. 192-195
The Japanese Society of Gastroenterological Surgery ISSN:03869768

Bibliography
7年8か月にわたり胃粘膜癌で留まった印環細胞癌の1切除例
Signet Ring Cell Carcinoma of the Stomach Remaining in the Mucosal Layer during 7 Yeats and 8 Months : A Case Report

この症例では最初の発見で患者さんが治療を拒否(爆)。
8年後にお腹が痛いからと受診して手術している。

1994年4月に集団検診で胃角部の異常を指摘され, 同年6月の胃内視鏡検査で大きさ3×3cm, 0-Iic, 生検で印環細胞癌と診断

で、驚いたことにほとんど進んでいない。

2002年2月に上腹部痛で近医を受診し, 胃内視鏡, 胃X線検査で胃角部前壁にfoldの集中を伴う大きさ5×5cmの陥門性病変を認め, 同部の生検で印環細胞癌と診断

ご本人がどういう理由で治療を拒否し、今回は受診したのかよくわからないが、こういう症例もまれにはあるということだ。

この場合はこの人の選択で正解だったかもしれないが。
うーーーん。
自分だったら切るなあ、最初に見つかった時点で。
posted by すきるすがん at 10:06 | Comment(5) | TrackBack(0) | 日記

スキルスがん、胃がんや食道がんの術前化学療法の選択の基準は何なのか?

スキルスがん、胃がんや食道がんの術前化学療法の選択の基準は何なのか?

スキルスがんの化学療法について調べてみました。

スキルスと化学療法の相性ですが、スキルスはどちらかというと低分化型の癌で、このような組織型のがん細胞は抗がん剤に良く反応します。

いくつかの症例報告で、どの薬とどの薬が効いた、術前化学療法でどんな組み合わせが効いた、そういうものは前回の記事も含めて存在するのですが、いま一つ、どのようながんであれば化学療法が有効なのかについてすっきりしません。また、どのような投与プロトコールが有効なのかも問題です。

スキルスがんでは術前化学療法もしばしば行われます。
これは浸潤して周囲臓器に広がったり、大きすぎて手術が難しかったりするような進行癌を術前に抗がん剤で叩いて小さくして、そのすきに手術してしまおうというものです。また、これらの場合、手術で完全に取り除くことは難しいので、術前に抗がん剤で叩くことが大変有効なことがあると考えられています。

術前化学療法がうまいこといけば、手術浸襲も少なくて済みますので、手術そのものによる患者の負担も軽くなります。でも、うまくいかない場合は苦しみだけが増えてがんの進行が進み、タイミング的にますます手術が難しくなったりすることもあり得ると考えられます。



スキルスがんはしかし多くの場合、上にも書きましたが、見つかった時には胃の全体に存在するか、あるいは胃の表面のしょう膜を突き破って周りの臓器に浸潤していることも少なくありません。腹膜播種で回復したものの手に負えなくて閉じることもあります。

この点で、手術するための術前化学療法は有効であるという考え方が優勢になりつつありますね。腹膜播種が肉眼レベルではきれいさっぱり消えている、というのもよく聞く話です。
ということで、外来で診断がついて即日、抗がん剤TS-1の内服投与などを始める、そういう医師も増えてきました。



スキルスがんに対する術前化学療法に関しては反論もあります。

術前化学療法の有効性に対する反論は、
そのようにして術前化学療法して手術しても、スキルスがんが進行した患者さんの場合では最終的な生存率は変わらないというデータがあり、術前化学療法はむだな苦痛と医療費出費を増やすだけだという意見です。

ここの反論にはしかし、患者さんの生きる意欲というものが、がんと生きていく上でのQOLに対する考え方が抜けていると思います。

私自身がもしもスキルスがんで、このままでは手術できない。
でも、術前化学療法が功を奏してがんを取り除くことができたら、
「よし、まずは親玉は追い出したぞ、これから勝負だ」
という生きる活力につながると思うのですが。


・・・ちょっと脱線しましたね。
長くなったので次の記事に続きます。

posted by すきるすがん at 15:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

胃がんの転移に対する抗がん剤カクテル療法

胃がんの罹患数は長らく日本がトップでしたが、
男性患者のパーセントに関しては最近、韓国がトップです。

食生活の因子と遺伝的な因子、
日本と韓国ではどちらも共通項が多いのでどちらとはいえまえんが、
でもひとつ、共通していてよいことがあります。

それはどちらかの国で治療法の進歩があれば、
片方の国はその恩恵を受けやすいということ。

その点では胃がん治療について韓国のケーススタディを調べるのは
大変大事なことであるといえます。

Annals of Oncologyの2007年1月号に載っていたのは
化学療法による転移胃がんの治療方法の検討についてです。
イリノテカン、オキザリプラチン、5FUとリューコボールの効果を、
未治療の胃がん転移患者に適用した成績検討です。



Ann Oncol. 2007 Jan;18(1):88-92. Epub 2006 Sep 13.

Phase II trial of irinotecan plus oxaliplatin and 5-fluorouracil/leucovorin in patients with untreated metastatic gastric adenocarcinoma.
Lee J, Kang WK, Kwon JM, Oh SY, Lee HR, Kim HJ, Park BB, Lim HY, Han MJ, Park JO, Park YS.

Division of Hematology-Oncology, Department of Medicine, Samsung Medical Center, Sungkyunkwan University School of Medicine, Seoul, Korea.

BACKGROUND: This nonrandomized open label phase II study evaluated the efficacy and safety of FOLFOXIRI in metastatic or recurrent gastric cancer patients. PATIENTS AND METHODS: Patients with histologically proven, metastatic gastric adenocarcinoma, aged 18-70 years, performance status zero to two, no prior chemotherapy, and with signed written informed consent were eligible. Treatment consisted of irinotecan 150 mg/m2 day 1, oxaliplatin 85 mg/m2 day 1, leucovorin 100 mg/m2 day 1, and 5-fluorouracil 2000 mg/m2 as a 48-h continuous infusion starting on day 1, which was repeated every 2 weeks. RESULTS: From August 2004 to August 2005, 48 patients were prospectively enrolled. The median age was 54 years (24-69). In total, 386 cycles were administered with a median of nine cycles per patient (range 1-12 cycles) and 45 of 48 patients were assessable for treatment response. An independent review of tumor responses resulted in overall response rate of 66.7% (95% confidence interval=53.4% to 80.0%) by intent-to-treat analysis with one complete response and 31 partial responses. The median survival of all patients was 14.8 months and the median time to progression was 9.6 months. Most common grade 3/4 toxic effects were neutropenia (12% of all cycles) and emesis (8% of all cycles). Grade 2 peripheral neuropathy occurred in five patients. One (2%) patient had severe tumor bleeding and five (10%) patients experienced grade 3 diarrhea. CONCLUSIONS: The modified FOLFOXIRI combination chemotherapy showed a very promising preliminary antitumor activity and was generally well tolerated as a first-line treatment of patients with metastatic gastric cancer.

簡単にいえばなかなか有効性が高かったということです。

この抗がん剤カクテルに関しては、
大腸がんで大々的に試験的投与が行われ、
良い結果が得られています。

イリノテカンは肺がんの治療明らかになったように
ある遺伝子型を持つ人に非常に有効ですが、
そうでない場合は普通の抗がん剤のイメージです。

問題はほかの抗がん剤に比べれば
副作用の間質性肺炎が出やすいということがあります。
とはいっても、このように
外科治療のできない転移した胃がんに有効であるのなら、
一つの選択肢として複合治療のトライアルはあり得るでしょう。
posted by すきるすがん at 19:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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