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スキルスがんを内視鏡画像で見た写真、胃壁全体の硬化と膨隆、潰瘍部分からの出血を見ることができる。
スキルス胃がんの内視鏡画像(Wikipediaより)
特徴的な胃壁の硬化と膨隆を見る。
通常の胃癌のような火口型の潰瘍は認めない。

スキルスがんの病理組織と同じ型の印環細胞がんでも進行しないケースがある。

スキルスがんの多くは、
印環細胞がんが性質をさらに悪く変化させて転移能力を獲得したもの

という風に考えられている。
とはいうものの、印環細胞がん自体が非常に悪性と考えられているのは
これもまた紛れもない事実である。

ただし、すべての印環細胞がんが悪性度合いが高いかというと
そうでないケースもあるようだ。


日本消化器外科学会雑誌
The Japanese journal of gastroenterological surgery
Vol.36, No.3(20030301) pp. 192-195
The Japanese Society of Gastroenterological Surgery ISSN:03869768

Bibliography
7年8か月にわたり胃粘膜癌で留まった印環細胞癌の1切除例
Signet Ring Cell Carcinoma of the Stomach Remaining in the Mucosal Layer during 7 Yeats and 8 Months : A Case Report

この症例では最初の発見で患者さんが治療を拒否(爆)。
8年後にお腹が痛いからと受診して手術している。

1994年4月に集団検診で胃角部の異常を指摘され, 同年6月の胃内視鏡検査で大きさ3×3cm, 0-Iic, 生検で印環細胞癌と診断

で、驚いたことにほとんど進んでいない。

2002年2月に上腹部痛で近医を受診し, 胃内視鏡, 胃X線検査で胃角部前壁にfoldの集中を伴う大きさ5×5cmの陥門性病変を認め, 同部の生検で印環細胞癌と診断

ご本人がどういう理由で治療を拒否し、今回は受診したのかよくわからないが、こういう症例もまれにはあるということだ。

この場合はこの人の選択で正解だったかもしれないが。
うーーーん。
自分だったら切るなあ、最初に見つかった時点で。
posted by すきるすがん at 10:06 | Comment(5) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
小生,H19年暮れに胃癌の健診で要精検(いつものこと)の指示で町内の総合病院に行き,内視鏡検査を受けました。目視ではいつものとおり「特に問題ありませんねー!」と終わりましたが,H20
年2月に突然病院から連絡があり,説明をしたいからすぐに来院するよう言われ,行った所「印鑑細胞癌」が見つかったから即日入院するように言われ,急遽入院しました。約3週間検査に継ぐ検査をして,来週外科に行って手術の手筈を整える前夜に,担当医が来室して「このタイプの癌は全摘が通常の手術なのであるが,今回のケースでは摘出臓器から癌細胞が確認できないかもしれない」との説明があり,即退院しました。
 確かに初回ではあるが,スキルス癌細胞が見つかったのは事実なので,その後の検査で見つからないからといって,ないとはいえないので摘出を進めるが・・・・。
退院してから3回検査を続けていますが,今のところ発見には至っていません。
こんなこともあるのかと,驚いています。
Posted by 養老の三輪 at 2008年06月03日 17:25
コメントありがとうございました。
亀レスポンスで申し訳ありません。

不思議な体験談をありがとうございました。
まさしくこの記事で取り上げた症例のような体験をされた、もしくはされつつあるのですね。

印環細胞がんはスキルス胃がんの細胞の病理組織像ですが、ポピュラーなタイプの上皮がんでもこの細胞の形で粘膜内に発生することもあるようです。
その場合はいわゆるスキルスがんとは異なり、ごく普通の癌の経過を取ると思われ、それほどあわてる必要はないと考えられます。

養老の三輪さんの場合、三週間にわたる検査に次ぐ検査の結果、手術を回避する選択肢を示されたわけですから、少なくとも悪性を思わせる腫瘍の塊が存在する検査結果は見つからなかったのでしょうね。


この場合、推測ですが、可能性はいくつか考えられます。

まず、背景から考えると

平成19年の暮に内視鏡をした時にパンチバイオプシーで検査されて、その病理検査が1月中にその病院に届いたのだと思いますが(正月休みを挟んでいるので1月20日ごろではないかと思われます。)、おそらくその時点での印環細胞がんの診断に受け取った病院でも驚いて別の病理医に再鑑定を依頼し、それで確認の上での2月の連絡だったのではないかと思われます。

通常のスキルスがんの診断であればそんな悠長なことはしないので、印環細胞がんと思われる病理像が
確実ではあるものの、塊ではなくてほんの数個認められただけではないかと思われます。

この場合、ひとつめは、粘膜内にとどまる小さな印環細胞がんの病巣を内視鏡をした医師が「ここが疑わしい」と切り取ったときに、見事にすべて切り取ってしまったこと。これによって癌細胞はすでに除去されているという可能性。

これはラッキーと思うとともに、内視鏡検査をした医師の勘と経験に感謝です。


もうひとつは、いくつかの病理報告であるのですが、通常の胃潰瘍の病巣のはしっこ、胃の内側に面した部分に印環細胞がんのように見える細胞が認められるが、これが再検査すると見つからないというケースです。
どうも「印環細胞がん」としか思えない病理像というのがときどき、何かのいたずらで胃潰瘍などの病巣に発生するのではないか、しかしそれは一時的な変化で、そこから進行することもなく胃液に溶けて終わる、そのように考えている人もいます。
こちらは何の根拠もありませんが(すみません)、知り合いの病理医からも聞いたことがあります。

ともかく、今は面倒臭いかも知れませんが、来年の2月ぐらいまでは病院に示されるスケジュールの検査でフォローアップを続けられて、1年経ったその時点でもう一度相談されるのが一番いいのではないかと思います。

その後の経過など、わかればコメントをお待ちしています。
Posted by スキルスがん管理人 at 2008年09月23日 11:36
報告します。
印環細胞がんの疑いで1ケ月入院検査の結果,見つからず取りあえず退院して毎月の内視鏡検査を4月からこの10月まで続けてきましたが,ようやく担当医から仮放免の許しが出ました。今後は半年毎に検査することになりました。
 余談ですが担当医曰く”ここまで調べてみつからないとすれば,病理検査ミスとしかいえない”とのことでした。
みなさん御心配をおかけしてすみませんでした。
ありがとうございました。       感謝
Posted by 養老の三輪 at 2008年11月14日 16:50
報告します。
印環細胞がんの疑いで1ケ月入院検査の結果,見つからず取りあえず退院して毎月の内視鏡検査を4月からこの10月まで続けてきましたが,ようやく担当医から仮放免の許しが出ました。今後は半年毎に検査することになりました。
 余談ですが担当医曰く”ここまで調べてみつからないとすれば,病理検査ミスとしかいえない”とのことでした。
みなさん御心配をおかけしてすみませんでした。
ありがとうございました。       感謝
Posted by 養老の三輪 at 2008年11月14日 16:52
三輪さん

よかったですね!
よかった〜〜〜!
無罪放免、ほんとによかったです。
病理検査ミスでもなんでも、ないと言うことが確認できたから何よりです。

これからも健康に留意されて生活を楽しまれてくださいね!
Posted by スキルスがん管理人 at 2008年11月16日 23:20
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