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スキルスがんを内視鏡画像で見た写真、胃壁全体の硬化と膨隆、潰瘍部分からの出血を見ることができる。
スキルス胃がんの内視鏡画像(Wikipediaより)
特徴的な胃壁の硬化と膨隆を見る。
通常の胃癌のような火口型の潰瘍は認めない。

スキルスがん、胃がんや食道がんの術前化学療法の選択の基準は何なのか?

スキルスがん、胃がんや食道がんの術前化学療法の選択の基準は何なのか?

スキルスがんの化学療法について調べてみました。

スキルスと化学療法の相性ですが、スキルスはどちらかというと低分化型の癌で、このような組織型のがん細胞は抗がん剤に良く反応します。

いくつかの症例報告で、どの薬とどの薬が効いた、術前化学療法でどんな組み合わせが効いた、そういうものは前回の記事も含めて存在するのですが、いま一つ、どのようながんであれば化学療法が有効なのかについてすっきりしません。また、どのような投与プロトコールが有効なのかも問題です。

スキルスがんでは術前化学療法もしばしば行われます。
これは浸潤して周囲臓器に広がったり、大きすぎて手術が難しかったりするような進行癌を術前に抗がん剤で叩いて小さくして、そのすきに手術してしまおうというものです。また、これらの場合、手術で完全に取り除くことは難しいので、術前に抗がん剤で叩くことが大変有効なことがあると考えられています。

術前化学療法がうまいこといけば、手術浸襲も少なくて済みますので、手術そのものによる患者の負担も軽くなります。でも、うまくいかない場合は苦しみだけが増えてがんの進行が進み、タイミング的にますます手術が難しくなったりすることもあり得ると考えられます。



スキルスがんはしかし多くの場合、上にも書きましたが、見つかった時には胃の全体に存在するか、あるいは胃の表面のしょう膜を突き破って周りの臓器に浸潤していることも少なくありません。腹膜播種で回復したものの手に負えなくて閉じることもあります。

この点で、手術するための術前化学療法は有効であるという考え方が優勢になりつつありますね。腹膜播種が肉眼レベルではきれいさっぱり消えている、というのもよく聞く話です。
ということで、外来で診断がついて即日、抗がん剤TS-1の内服投与などを始める、そういう医師も増えてきました。



スキルスがんに対する術前化学療法に関しては反論もあります。

術前化学療法の有効性に対する反論は、
そのようにして術前化学療法して手術しても、スキルスがんが進行した患者さんの場合では最終的な生存率は変わらないというデータがあり、術前化学療法はむだな苦痛と医療費出費を増やすだけだという意見です。

ここの反論にはしかし、患者さんの生きる意欲というものが、がんと生きていく上でのQOLに対する考え方が抜けていると思います。

私自身がもしもスキルスがんで、このままでは手術できない。
でも、術前化学療法が功を奏してがんを取り除くことができたら、
「よし、まずは親玉は追い出したぞ、これから勝負だ」
という生きる活力につながると思うのですが。


・・・ちょっと脱線しましたね。
長くなったので次の記事に続きます。

posted by すきるすがん at 15:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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