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スキルスがんを内視鏡画像で見た写真、胃壁全体の硬化と膨隆、潰瘍部分からの出血を見ることができる。
スキルス胃がんの内視鏡画像(Wikipediaより)
特徴的な胃壁の硬化と膨隆を見る。
通常の胃癌のような火口型の潰瘍は認めない。

スキルス胃がん(印環細胞がん)のはじまり

スキルス胃がん(印環細胞がん)のはじまり

スキルス胃がんのはじまりのサイン、自覚症状はさまざまです。
基本はなんだか胃の調子が変、という程度。

スキルス胃がんは印環細胞がんともいわれる組織像のがんで、
これは細胞内に粘液を多数含むので
指輪のような病理像に見えることから
そのような名前(印環細胞)がついたものですが、

これがなんとも性質が悪いのです。
医者からは
「顔つきの悪いがん」
という言われ方をよくします。

本来、胃がんは胃の粘膜上皮の一部に出現し、
最初のうちは粘膜のシートの中にじっとしています。
じわじわ増えたりもするのですが、
早期胃がんは5〜6年は粘膜の中でおとなしくしているといわれます。

ところがスキルス胃がんの原因である
この印環細胞がんは、早い段階から粘膜の外で増えます。

これが粘膜から転び出たもの(いわゆる転移)なのか、
最初から粘膜下層で増殖するものなのかはわかりませんが、

この印環細胞がんの特徴は、
粘膜下層のあちこちで一斉に増えてしまうことです。

通常の上皮がんは転移を起こすにしても
胃粘膜の一部からその外へ向かうのに対して、
印環細胞がんは、気がついた時には粘膜下層にたくさん分布しています。

このことから、早期発見というのが非常に難しいのです。

また、このことは臨床症状も出にくくします。
通常の胃がんであればがんからの出血や、粘膜破たんによる痛みで
がんであることがわかるのですが、
スキルス胃がんの場合は粘膜の下で事が進んでしまうので
出血などが起こりにくいのです。



それでも、スキルス胃がんが増殖した部分の胃壁は固くなり、
独特の外見を呈すること、そこに胃潰瘍ができやすいことなどから、
熟練した外科医であれば胃カメラ
(ファイバースコープ)で発見できます。

また、胃潰瘍からの出血もありうるので、
吐血したり、血便が出たりもします。

ただ、繰り返しになりますが、
そのような症状が出た時にはどうしてももう、進行しています。

スキルス胃がんの場合、胃を全的できたとしても
5年生存率は20%です。
広範囲切除といって、胃のそばのほかの臓器を取ってしまえば40%。
進行していて手術不能であれば2%程度です。



早期発見には、積極的に検診を受けるしかないのですが、
何度も書いていますが、毎年とは言わず、
2年に1回程度PET+CT検査を受けるのが効果的です。

内視鏡やX線検査では発見できない段階の早期胃がんを発見できます。
粘膜下層で静かに一斉に増えるスキルス胃がんに対しては
最強の検査方法でしょう。


近藤誠さんという放射線科の先生が
「患者よ、がんと闘うな」
という本の中で早期胃がんは治療の必要はない、
自然に治るとおっしゃってますが、
文芸春秋も特集を何度も組んでいますが、

胃がん克服には早期発見に勝る方法はないというのが、
他の99.9%以上の医師の見解だと思いますよ(笑)。
posted by すきるすがん at 01:53 | Comment(9) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
はじめまして。10年前に、印鑑細胞の早期粘膜胃癌で手術した者です。早期発見のきっかけは胃潰瘍でした。
その後、ピロリ除菌を行ったので、胃潰瘍による早期発見が期待できないと思います。
このような場合、今後のスキルス対策は、どのような検査で行っていったらよいでしょうか。
Posted by leonard at 2011年10月13日 23:37
早期粘膜胃がんの段階での発見と生還、おめでとうございました。

今後の検査ですが、内視鏡経験が豊富にあって信頼のできる消化器内科医をかかりつけ医として作って、年に一度、内視鏡で定期的に見てもらうのが良いと思います。

粘膜胃がんとして発見される印鑑細胞がんであれ、典型的なスキルスのように早期に粘膜下層へと浸潤する形で発生する癌であれ、早期発見には定期的な健診が重要です。

経験豊富な、しかもあなたの1年前の胃内視鏡の光景を知っている医者の目視に勝るものはありません。ぜひ、かかりつけの消化器内科の医者を探しだして作ってみてください。

これはあなたが10年前に手術をされた病院でお尋ねするのが手っ取り早いのではないかと思います。その病院の外科ではなくて、そこ出身で開業している人が内視鏡検査もしているのであればベストです。

実際、私も、かつて大病院の消化器内科で部長を務めていた医者が開業しているクリニックで定期健診を受けています。(大きい病院よりも小回りが利きますから私は開業医で受診する方が好きです。)


もうひとつ、PET検査でも様々ながんの早期発見は可能ですが、費用(10万円弱でしょうか)を考えるとこちらは2〜3年に1度で十分ではないかと考えられますし。






Posted by 管理人 at 2011年10月14日 01:50
 貴重なアドバイスうれしく思います。
 私の場合、早期発見してくれた経験豊富な内科医で毎年診てもらってます。
対策としては、間違ってなかったのですね。安心しました。
 ただ、幽門温存手術をしたので食物残渣がいつもあり、困ってます。バルーンブジーで幽門を広げたり出来ないものでしょうか。何か良い方法を教えて頂けたら幸いです。
ありがとうございました。 
Posted by leonard at 2011年10月15日 00:58
一か月近くも返答しませんで申し訳ありませんでした。別の方のコメントがあった連絡がメールで届いて、発見しました。(・_・;)

PPGのときにリンパ節廓清で迷走神経の枝が切れちゃって、幽門輪の筋肉が神経とのやり取りできないで収縮した状態ですよね。
残念ながら、バルーンブジーで広げても、基本が収縮ですから、残念ながらすぐに戻ってしまうと思います。

小児の先天性幽門狭窄症の場合は幽門輪の筋肉に縦切開を入れるというラムステット手術がありますが、あれは肥厚している筋肉だから切ってちょうどいいというやつで・・・。

すみません、わかりません。


ふと思ったのですが。

少量ずつの食事の終わり時に、好物をわざと見せてもらう、においをかぐ、だけど食べられない、という設定にしてみるのは多少、効きませんかね?
別腹が空くというやつですが、好きなものを見ると食べたばっかりなのに幽門が開いて流れていくというあれです。
そのときに普段の食事とは別の末梢神経が動くのだとして、もしもそれがleonardさんのPPGのときにはあまり切れてなかったとすれば・・・

妄想で失礼しました(・_・;)。
Posted by 管理人 at 2011年11月12日 02:40
アドバイスありがとうございます。
『迷走神経が切れて収縮した状態』その通りです。

定期的に排便があるので、いつの間にか食物は胃から腸へ流れてはいるのでしょうが、自覚的には、胃の中の朝食が昼食で押し出され、その昼食が夕食で押し出されの繰り返しのような感じです。

2日間絶食しても(牛乳だけは飲みます)食物残渣が残るので、胃内視鏡検査のとき胃壁が見難くて困っています。
検査の前に水でも飲んで、胃の中の残渣を移動し易くするアイデアはどうでしょうか。

提案して頂いた『別腹ー戦法』、妄想なんてそんな事ありません。何事も楽しくやったほうがハッピーです。好物がたくさんあるので、色々試してみます。
Posted by leonard at 2011年11月18日 00:01
 以前、印鑑細胞胃癌で幽門温存胃切除後、食物残渣胃内滞留で困り相談した者です。
 先日、胃カメラ検査をしたのですが、胃に残渣が無くなってました。
 実は、先月から胃酸止めをガスターからラベプラゾールに変更してから残渣の口臭と胸焼けが無くなり喜んでまして、胃と腸のカメラ検査を同じ日にするのでムーベン2リットルを飲んだからだと思います。
 ムーベンは腸の内容物を排泄させる薬と思ってましたが、胃の内容物も排泄させるのでしょうか?
 それとも、ラベプラゾールが効いたのでしょうか?

Posted by leonard at 2012年01月11日 14:44
一気に飲んだムーベンで胃の残渣が押し出されて、ムーベンそのものはイオン水ですから、活発に蠕動する腸の動きにつられてスムーズに腸に流れて行ったものと思われます。
あるいは残ったムーベンは胃から水分として吸収されたということもあるでしょうね。
いずれにせよ、スッキリできたようでよかったです。
 逆に考えれば、ムーベンではなくても、食後に500mlぐらいの生理食塩水(1%弱の食塩水)を一気に飲んでそれで胃の食物残渣を押し出すという試みもありかもしれませんね。

 ラベプラゾールの効果自体は胃酸分泌抑制がガスターより効果的になることなので、leonardさんの場合、胃の食物残渣の問題というよりも、逆流性食道炎の症状が問題で、それが効果的に抑えられたのではないかと思われます。
 逆流性食道炎の症状が問題だったと考えれば、ほかにも日常生活で気を付けることで症状がよくなる可能性があります。

1.猫背であれば姿勢を正す。
 前かがみの姿勢をとるとどうしても食道への逆流が増えますので、これを日常的に避けます。ビール瓶の肩のところまでビールが入っている状態を想像してください。そのビールびんを傾けると、ビール瓶の首のところまでビールが上がってきますよね、これが胃酸が食道に上がり、気持ち悪い状態です。これを日常生活から極力避けます。
 たとえば、パソコンに向かうときに、猫背にならないようにしてください。思い切って巨大なモニターに変えてしまうのが良いと思います。画面がでかくなれば、文字もデカくできるし、おのずと姿勢が良くなります。
 パソコンに向かって疲れたからと言ってパソコンの前のデスクに突っ伏して寝たりするのは一番やってはいけないことです。(その体勢をとるとすぐげっぷが出る人は逆流性食道炎の傾向ありです。私もなんですけど(^_^;))

2.食後はすぐに横にならない
 上に書いたのと同じ理由からです。胃から食道への逆流を避けるために、できるだけ腸の方へものが流れてから体を横にするようにします。
 晩御飯や晩酌の場合も、食べてから寝るまでの時間を4時間程度開けるようにすると効果的だと思います。

3.腸の働きをよくするように心がける
 今回のムーベンのお話から思うのですが、leonardさんは腸が活発に動けばそれに引きずられて胃の内容物もスムースに腸に流れていく可能性が高いと思います。お腹全体のマッサージを頻繁にやってみてください。
 仰向けに寝て、おへそを中心に、時計回りに大きくお腹をさすります。これで腸の蠕動を活発にすることができます。一般的な逆流性食道炎の患者さんの場合、効果的なことがありますので、だまされたと思ってやってみてください。

 ということで、代替医療的な話になってしまってお恥ずかしいのですが、ラベプラゾールが症状改善に効果的だったと伺えば、leonardさんが気になっていたのは胃の中の残渣というよりは食道への逆流の部分だったんじゃないかなという気がしましたので、そのつもりで書いてみました。
 もちろん、胃酸分泌抑制剤は強力なものが日本でも使えるようになってきたので、そちらを常用するということでもいいのですが、胃酸分泌を抑え続けることはあまりよくない部分もあります。(殺菌作用が弱くなりますから、生物を食べての食中毒などにはかかりやすくなります。はちみつなども注意です。)
 ですから、日常生活を改善することら、胃酸分泌抑制剤の投薬量を減らす方向に持っていけたらそれが一番いいのではないかと思われました。

 忘れた頃の長い返信で失礼しました(^_^;)。
Posted by 管理人 at 2012年03月28日 14:13
は、「11インチ型クラスの本体に13.3インチ画
Posted by トリーバーチ 財布 at 2012年07月30日 22:35
胃癌、初期の印環細胞癌と診断された者です。
宣告された直後知識もなく絶望的な気持ちで調べていた所、こちらにたどり着きました。絶望しました。こちらを読むと、印環細胞癌イコールスキルスになっていますが、印環細胞癌が全てスキルスなわけではありませんよね。色々調べて今はわかります。正しい説明をして欲しいです。
Posted by ヒューイ at 2015年04月02日 06:09
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